瞬きを忘れて

関ジャニ∞/SixTONES/日記

舞台「蜘蛛女のキス」の感想(ネタバレあり)

6月3日大倉さんが出演している舞台「蜘蛛女のキス」の18:30からの公演を観劇しました。

大倉担の友人が誘ってくれて行ったのですが、行ってよかった!

満たされた気持ちで夜行バスに乗り込むことができる舞台だった。

 

演出は鈴木裕美さん。

思えば私は鈴木裕美さんの演出した舞台しか観たことない気がするな。

ブルームーンマクベスしか観たことないけど!

関ジャニ∞7人中3人が鈴木裕美さん演出の舞台出てるって凄いな。

 

忘れないうちに感想を綴っていこうと思います。

自分の感性もりもり、ネタバレありの文章です。

原作も読まず観に行って感じたことを書いているので間違った解釈してたらごめんなさい。

そして自分の話し言葉で書いた方が書きやすいので関西弁で書いてます。

読みにくかったらすみません!

あとメモ取ったりしてないので記憶が違うかったらすみません!

 

 

 

 

先にも書いた通り大倉担の友達と行ってきました。

行きは新幹線。レンジャーで大倉がファンレター読んでるよって書いてあったので、せっかくやからと2人してファンレターを書きました。

まぁ今回が最初で最後なので感想は書かれへんかったんやけれども「すごく楽しみにしてきました!」っていうのと「お腹お大事に!」という内容のものを書きました。

自己満というものですね。新幹線って結構揺れるんやな。書きながら酔った(笑)

 

品川に着いてそれからグローブ座へ。

約1年ぶりのグローブ座。マクベス以来のグローブ座。丸ちゃん…(マクベス懐古)

あのでっかい看板には大倉と渡辺いっけいさんがドーンと。

大倉イケメンやな!って言いながら写真を撮りました。

 

中に入って私たちの席は1階席のN列。

グローブ座は半円型の座席配置になってるから舞台から結構近い方の席に座った。

大倉が主演で舞台をやるのは初めてだそうで友達と一緒に私も緊張した。

 

 

 

 

開演し真っ暗闇の中から物語は始まった。

お話の舞台はブエノスアイレスの刑務所の獄房の一室、渡辺いっけいさん演じるゲイのモリーナと大倉さんの演じる青年革命家ヴァレンティン。モリーナがヴァレンティンに昔観た映画の話をしているところから始まる。

 

徐々に照明がついて2人の姿がはっきり目に映ると「あ!大倉が舞台におる!本物や!顔ちっちゃ!」というワクワクした気持ちで少しの間セリフが聞こえてなかった。

 

場面は消灯後の獄房、モリーナはイキイキした表情で映画を語る。とっても好きな映画らしい。いっけいさん喋り方から所作までほんまにゲイみたいに見えて凄かった。ヴァレンティンは話の先を急かしたり、次はこうなるんだろ!?と自分の見解を喋ったりしてモリーナの語りの間に口を挟む。

 

モリーナは毎晩そうやって楽しそうに映画の世界に入ってその話をする。ヴァレンティンは現実的で、本を読んだり勉強したり政治の話をしたり、獄房から出たら政治活動するんや!って燃えててなんというか正反対の2人だった。だからヴァレンティンはモリーナが映画の世界で楽しそうにしているところを見て苛立って、現実逃避は麻薬みたいに癖になるからアカンって言うねん。でもモリーナは現実見たって傷つくだけって。

 

いや、もうわかる。現実逃避なんぼのもんじゃい。モリーナの気持ちがわかる。モリーナは懲役8年、未成年に対するわいせつ罪で捕まってて、自分にとって1番大事なのは母親っていうんやもん。しかもモリーナのお母さん病気持ちでさ。息子が警察に捕まってるんやで、そんな母親の気持ち考えたら、罪を犯したのはモリーナ自身やけど悲しいやん。そうやって好きな映画の話でもしてないと自分を保たれへんねんモリーナは!(強火)

 

そしてまぁそうやって正反対の思考の2人が一緒に過ごすんやけど、そんな日常のシーンの中でヴァレンティンがモリーナがゲイであることに「なんで?」と問うところがあった。モリーナは女性は優しい、優しくて素晴らしいと言う。自分には持ってないものを持ってると、だから女になりたいって思うのだと言う。時代背景も関係してるんかな。男は勇ましく強くあるべきみたいな。ちょっと世界史苦手やからその辺よくわかれへんけど。

 

ヴァレンティンはそういったゲイの思考が分からへんみたいで、男は男らしくあるべきなのになんでそうせえへんの?っていうスタンス。そしたらモリーナがこの世の中みんな女なら拷問なんか誰もせえへん!って言うの。そう言われて今までたくさん拷問を受けてきたヴァレンティンは何も言い返されへんくなってもうて、モリーナ論破できてガッツポーズ。笑った(笑)そのあと、でもやっぱり男は必要だわってモリーナが言うのがもうなんていうか優しさ。私の中でもうだいぶモリーナかわいい。

 

ある日のご飯時、全然自分たちの部屋に食事が運ばれてこなくて苛立つヴァレンティン。ようやく来たと思ったら2人分のオートミールやのに1人のお皿は大盛りもう1人分は少ない。モリーナはお腹空いてないから大盛りの方をヴァレンティンにあげようとするんやけど、ヴァレンティンはモリーナがオートミール好きなのを知ってたから大盛りをあげる。この時点でもう自分の恋人や家族の話を少しずつしてて結構モリーナに心開いてるヴァレンティン。

 

その後、モリーナが腹痛を訴えて悶え苦しむ。同じもの食べたのになんでだろうとヴァレンティンは疑問に思うけれど、モリーナは神経性のものやから…と。どうしようどうしようって焦るヴァレンティン。とりあえず「全身の力抜いて!」と言われた通りにしたモリーナが「あ…楽…!」って言った後やっぱり痛い痛いってなってて、今の掛け合いかわいいなと思った(笑)他のことを考えた方がいい!とヴァレンティンはモリーナに映画の話の続きをして!とお願いする。モリーナはお腹痛いながらも話をする。全然痛いの紛れてないのに話続けるモリーナの健気さに笑った(笑)

 

また別の日に今度はヴァレンティンのお腹が痛くなった。お腹痛い痛いって悶えてるヴァレンティンを見てちょっと私の心がザワっとなったね、一瞬やで。それでお腹痛いなら医務室行く?ってモリーナに聞かれるんやけど、あんなところに行ったら薬漬けにされるから行かん!と断る。じゃあトイレ行った方がいいんじゃない?と言われると何回も行ったら病気やと思われる!とヴァレンティン。でももうどうしようもなくなっちゃって自分のベッドの上で漏らしてしまった。モリーナはそれを見て染み込む前に早くそこどいて!と言ってヴァレンティンを移動させる。「染みてたぁ?」って情けない声で聞くヴァレンティンはもう大倉って感じでかわいかったです。モリーナ「大丈夫。パンツで止まってるわ!」で笑った(笑)

 

汚れたパンツ脱いじゃいなさいってモリーナが促すんやけど恥ずかしがるヴァレンティン。あっち向いててあげるからって言って見えないように布で隠してあげるモリーナ優しい。モリーナは自分の私物のトイレットペーパーを使っていいよってヴァレンティンに貸してあげる。ヴァレンティンは「残り少ないのにいいの?」(これまた情けない声でカワイイ)って使わせてもらう。モリーナは好きなだけ使っていいよって。モリーナの献身的な姿に私の胸が撃たれました。汚れたパンツとトイレットペーパーを新聞紙で包みまくって、これでもう臭わないわよ!って処理してあげるモリーナ。まじ母性。ヴァレンティンは毛布にくるまって「ありがとう」って。ちなみにヴァレンティン下半身すっぽんぽんで毛布にくるまってるからパンツ履けよ~と思いました(笑)

 

実はヴァレンティンのご飯には毒が盛られていて、モリーナはそれを知っていた。モリーナは警察の上の人から、モリーナの釈放を早める代わりにヴァレンティンから身の回りや組織の情報を聞き出すように言われていたのだった。だからモリーナは大盛りのオートミールを拒んでヴァレンティンに食べさせようとしてたんやと、結局失敗して自分がお腹痛くなってたけど、ここで知った。

 

「母親との面会」という口実でモリーナは獄房から出て警察の人と直接やりとりしていた。警察の人はまだ情報聞いてないのか?と問うけどモリーナはホンマは恋人の話とか家族の話とか結構聞き出してたけどまだ信頼関係が…とか言って1つも情報を漏らすことはなかった。そしてモリーナは「母親との面会っていうていで出てきてるから。いつも母親は食料の差し入れをしてくれるのです。」って言って手ぶらで部屋に戻るのは不自然だとアピールし、警察の人にアレコレ指定した食料を準備させて部屋に持って帰っていた。もう愛やん、愛ですやん。モリーナのヴァレンティンに対する愛!

 

数日経ってもヴァレンティンの状態は良くならない。体が弱ってる状態だと冷たい水を浴びたら肺炎になるからとシャワーにも入れない。体は痒く、体力は落ち、弱っていく。そこに「母親からの差し入れ」を持って部屋に戻ってきたモリーナ。「今日から数日はここで出される食事は摂っちゃだめ!」差し入れしてもらった物を一緒に分けようと話すモリーナ。弱ってしまったヴァレンティンはいつもモリーナにしてもらってばかりで申し訳ないと思いながらもそれに従う。

 

話の流れがたぶん前後してしまってるんやけど、シャワーに入れないヴァレンティンが痒くてしょうがない時にモリーナが紅茶を飲むために沸かしてたお湯と自分で汲んでたお水で清拭しようと提案するシーンがあって、自分の水やのにそんなことしなくていいってヴァレンティンは言うんやけど、いいからってモリーナは清拭をする。それでシャツを脱いだ大倉の体がガリガリでちょっと心配なったな。痒くて掻いた傷メイクもされてて結構激しい傷やって、いかにヴァレンティンがキツイ拷問を受けてきたかという状況が伝わってきた。背中を拭いてあげるモリーナの献身的な姿に泣けた。背中拭いてたらヴァレンティンが「ふふっ」って笑ってモリーナが「バカにしてんの?」って聞いたら「もう背中が痒くないからだよ」ってめっちゃくちゃ穏やかな優しい声で返しててズキュウウウウン。

 

あとモリーナは何回かヴァレンティンに恋人に手紙は書かないの?と尋ねるシーンがあるんやけどヴァレンティンは書かなくて。でもそのもう弱弱しくなってしまった時に恋人に手紙を書きたい、自分が話すことを紙に書いてくれってモリーナに頼むところがあった。モリーナはヴァレンティンのことが好きやけど、ヴァレンティンには恋人がいてて、ヴァレンティンが恋人に宛てる言葉は「できることなら今すぐこの腕に抱きたい」とかどれも甘くて、その言葉をモリーナは手紙に書くんや。この切なさ。ツライ。こんなに献身的にヴァレンティンのためを想ってるけど、モリーナにそういう甘い言葉が掛けられることはないんやで。悲しい。

 

モリーナのおかげでヴァレンティンの体調はちょっとずつよくなっていった。変わらず「母親からの差し入れ」をヴァレンティンに分け与え献身的にふるまうモリーナ。ある時、紅茶とフルーツケーキを一緒に食べようとモリーナが準備をする。箱の上に綺麗な布を敷いて紅茶と袋を用意する。ヴァレンティンに喜んでもらいたくって「この袋の中身はなんだと思う?」って嬉しそうに聞く。それに対して冷めた表情のヴァレンティン。「袋の中身はフルーツケーキよ!!!」って嬉しそうに見せるモリーナ。思ったようなリアクションが来なくて不思議に思ってると、そのまま箱ごとひっくり返すヴァレンティン。あぁ…せっかくモリーナがヴァレンティンを思って用意したのに…喜んでもらおうって…って泣く私(笑)モリーナは当然ショックを受けて崩れる。ヴァレンティンは我に返って「ごめん…」と謝る。ごめんちゃうわ謝るんなら最初っからすんなアホー!!モリーナがどんだけ傷ついたと思ってんねん!!!と思う私。(過激派)

 

ヴァレンティンがひっくり返したのは、いつもモリーナに色んなことをしてもらってばっかりで親切にされるのが嫌だと思ってしまったからだと。モリーナに借りができてしまうからという理由だった。モリーナはそんなんでヴァレンティンに親切にしているわけではないと言う。「友達として」好きだから、ヴァレンティンはいい人だから、例えば親に何かしてあげたいと思うのと同じだと言う。だけど本当のことを言うと「愛されたい」と話すモリーナ。生まれて今までこんな自分を愛してくれるのは母親だけだと。寂しいんやモリーナは…。あとモリーナはゲイであることに後ろめたいとかなんかそういう、うまく言葉にできひんけどなんかそういう風に思ってるところがあるんだなと思った。

 

そんな風に過ごしているうちに警察の上の人らはもうモリーナがヴァレンティンと親しい関係になっていると知り、直接ヴァレンティンのことを聞き出せないと思ったらしく、モリーナを釈放し組織の情報を持っているであろうモリーナを監視することで、ヴァレンティンの組織の仲間を見つけ出そうと考える。そのためモリーナの釈放が決定する。

 

モリーナは上に書いたようにヴァレンティンに自分の想いを打ち明けた。その夜またいつものようにお喋りして言い合いになってもういい!と自分の布団に包まる。もう体も心も何かがつっかえてしんどいと、そしたらヴァレンティンどこがしんどいの?と優しくモリーナのベッドまで言って親身になってさすってあげる。そしてまぁそういう雰囲気になって、モリーナが「好きにしていいよ、気持ち悪くなければ」って言ってベッドシーン。モリーナのヴァレンティンに対する想いばっかり注目してたけど、ヴァレンティンもモリーナに対して愛情を感じてたということやんな。

 

それから次の朝、モリーナはあの夜のことを「自分が自分じゃなくなっていた。上手く言えないけどそんな感じがした。」と話す。いい顔してたなぁ。朝のコーヒーを用意してヴァレンティンと一緒に飲む。コーヒーにコンデンスミルクを入れるんやけど、ヴァレンティンがコンデンスミルクのついたスプーンを嬉しそうな顔して舐めててめっちゃかわいかったです。あれは大倉やった。

 

モリーナが釈放される日、ヴァレンティンはモリーナに自分の組織について話し組織と関わるよう説得するものの、バレたら拷問されるかもしれないそんな怖い事できないと断られる。その話が終わった後、モリーナは「そういえば1度もしてなかったわね」と、ヴァレンティンは「そういえばそうだな」とキスの話になる。ヴァレンティンが「今キスして欲しい?」ってめっちゃくちゃ優しい声で聞く。(ここが私の中で1番のギュンギュンポイント。大倉の声が甘かった。)モリーナは「気持ち悪くなければ…」とあの夜と同じように言うけど、ヴァレンティンは「バカ言うな」とキスをする。そしてやはりゲイとしての後ろめたさのあるモリーナに「君の尊厳は誰にも傷つけさせてはいけないよ」と話す。自分を大事にするんだよって優しく話す。ヴァレンティン…いい男や…。そう言われたモリーナは「組織と連絡取るわ」と決意しヴァレンティンに話す。ヴァレンティンは喜び、モリーナにもう1度キスをして抱きしめる。そして組織との連絡の取り方をモリーナに教える。

 

獄房からモリーナが出て行く前に、2人はお互いの結末について話す。観ているときはちょっと意味が分からなかったのですが、ここからの話はモリーナが釈放された後の事実をお互いが喋ってたということみたいです!

まずはモリーナ、釈放され組織と連絡を取るのだけれど案の定警察に見つかり追われる。警察に見つかったら殺して欲しいと組織の人たちにモリーナは言っていたため、警察に追われているところを組織の人に射殺される。次にヴァレンティン、モリーナが去った後拷問を受ける。それをかわいそうに思った看守からモルヒネをもらう。それでヴァレンティンは夢を見る。恋人との幸せな夢。

 

 

 

これで舞台はおしまいでした。

最後の最後にヴァレンティンが見る夢に出てくるのがモリーナじゃなくてやっぱり恋人っていうところがもう1段階切ない。なんかこう、モリーナの切なさや健気さに胸をうたれたなぁ。やっぱり渡辺いっけいさんすごい。結構早い段階でもうモリーナにしか見えへんかったもん。大倉はヴァレンティンの合間にちらついててそれがまたもう「あぁ…今の大倉やった…」ってなるのが楽しい。オタクの楽しみ方(笑)

 

 

カーテンコールは3回。

3回目にスタンディングオベーション

挨拶はなしで扉の向こうにはけていくんやけど、扉閉まる前に大倉チョリースしてて大倉や~~~ってなりました。

 

 

大倉演技上手くなったよなぁ?

今まで私の中ではDr.DMATが大倉の演技ランキング1位やったんやけどはるかに超えてきた。こんなに演技できると思ってなかった!(失礼)

他の連ドラとかは途中で見るのやめちゃったり、映画は恋愛映画に出てること多いからあんまり見てなかったり。大倉の演技に注目してみることなかったから、今まで知らなかった部分を見た!いいもの見させていただいた感がすごい!

 

そしてこんなに切ない話なのに笑いどころがたくさんあってよかった。

ほほえましい笑いがたくさんあったおかげでキャラクターが愛しくなっていったもんな。

アドリブとかあったんかな?これっきりやからわからんけどおもしろかった。

 

大倉忠義さん、渡辺いっけいさん

残りの公演も無事走り抜けられるようお祈りしています!